Nothing at Stake問題
Etherem2.0でも導入されるPoS(Proof of stake)には「Nothing at Stake問題」というものがあった。「あった」というのは、Ethereum2.0で導入されるPoSであるCasperでは対策済みなのでこの問題は解決されているから。
Nothing at Stake問題はざっくりいうと「ノーリスクで複数のチェーンを承認することができる = 正当なチェーンが伸ばせない」という問題。 PoWでは正当でないブロックを生成した場合、設備投資や電気代が無駄になってしまうため、正当なブロックを生成しよう(= 正当なチェーンを伸ばそう)とするインセンティブが働く。しかしPoSではブロック生成のコストが低いため、複数のチェーンを同時に承認することが合理的な行動になってしまう。
冒頭でも書いたけど、Ethereum2.0で導入されるPoS(Casper)では、正当ではないチェーンを承認した場合はペナルティとしてデポジットしていたETHを没収するという仕組みにすることで、この問題は解決済みのようだった。