『n月刊ラムダノート Vol.3, No.1(2021)』を読んだ
PDFのみのバージョンを買った。リンクは以下。
n月刊ラムダノート Vol.3, No.1(2021)(電子書籍のみ) – 技術書出版と販売のラムダノート
内容はこちら。
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1 検索エンジンのしくみ(打田智子)
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2 「継続」のひみつ(遠藤侑介)
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3 CPUは如何にしてソフトウェアを高速に実行するのか(takenobu.hs)
どれも興味深くてとてもおもしろく読めた。
図がわかりやすくて転置インデックスがどういうものかというイメージが掴めたし、AND検索/OR検索でポスティングリストを走査する動きの説明も「はぁーなるほどなあ〜」という感じでとてもわかりやすかった。
「継続」については、いつだったか何かを勉強してる時に出てきた「継続渡しスタイル(CPS)」でちょっと触れたことがあるので概念自体は少しだけ知っていた。継続をRubyで書きながらどのようなものかが解説されていてめちゃくちゃわかりやすかった。さらに継続の利用例として例外, コルーチン, バックトラックが紹介されていてこれも「へぇ〜、ハァ〜、なるほどな〜」と楽しく読めた。
CPUを高速にするための方法のひとつとして「命令流の密度を上げる」ことを取り上げ、そのためにどのような工夫がなされているかが解説されていてた。さらに、そうやって工夫をしまくった高密度な命令の流れを阻害する要因を挙げて、それに対してどのような対策がなされているかをハードウェアでの対策とソフトウェアでの対策の両面から説明されてておもしろかった。かなり丁寧に書かれていてめちゃくちゃオススメできる。